「ぐべらぶしmTっmAx57k4…………!!!!!」

が奇声を発し夥しい量の鮮血を吐き床にひれ伏した。白目を向いて血泡まで出始めた。あまりにもグロテスクとしか言えないような目の前の光景。痙攣までし始めた。

「おぃっ、!!どうしたんだ!!」

慌てて駆け寄るが意識が完全にない。何なんだこのいきなり過ぎる展開は。顔がどんどんと青白くなってゆく。何かの病気持ちなのだろうか。だとしたら薬を常に常備しているはず。
俺は彼女の荷物を探す、が、荷物らしきものは何一つとしてない。強いて言うならば彼女のつけているベルトに刺さる工具ぐらいだ。
もう一度彼女を見ると口元から魂らしきものが半分ぐらい飛び出ていて慌てて上から押さえつけ咥内に留めさせた。

「……これは俗に言う瀕死?」

そう気づいたとき、無意識に万が一の戦闘用具入れのポシェットを自分の部屋から探していた。そしてあれを見つけ握り締めてダイニングへ戻る。
そう、フェニックスの尾。
胸元に置くと眩い光を放ちながら彼女の体に吸収されていく。青色からどんどん生気の帯びた色へと還ってくる。
ほっとして胸を撫で下ろした。彼女の瞳にも意識が戻り、だんだんと焦点を合わせていっている。不安げな顔がぼんやりと俺を見る。

「うぅ・・・・・・っ」

「大丈夫か・・・?」

肩を持ち、ゆっくりと体を起こしてやる。触れてみて驚いた、普段あまり食事を取れていないのであろう、服に隠れていて気付かなかったがその体はガリガリであった。一日二日ではこんな体にはならない。
と、そのとき俺が支えていた体重がふいと消えた。自分の力で起きたのだ。

「あ、よかっ「・・・パスタに毒盛っただろう!!!!」